ログファイル
I.S.P-320は、SDカードにターゲットへの書込みログおよびPCからの転送ログを保存します。
ここでは、ログに含まれる情報、ログのフォーマットについて説明します。
1. 書込みログ
ターゲットへ書込み動作を行う毎に、実行結果が1行SDカードへ保存されます。
項目 | 仕様 |
---|---|
ファイル名 | 日付.LOG(例 20250520.LOG ) |
ファイル形式 | カンマ区切りCSVテキスト形式 |
記録のタイミング | 書込み終了時 |
1.1. 例
2025/05/20,10:21:45,2025/05/20,10:21:54,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal , 1,0FED0400,ASYC,00000
2025/05/20,10:22:04,2025/05/20,10:22:10,R7FA6M4xF ,TH:0001kBmot ,Internal ,TH ,--------,ASYC,00000
2025/05/20,10:22:15,2025/05/20,10:22:17,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal ,Verify ,0FED0400,ASYC,00000
2025/05/20,10:24:12,2025/05/20,10:24:18,R7FA6M4xF ,03:0001kBmot ,Internal ,SD ,0FED0400,ASYC,00000
2025/05/20,10:24:23,2025/05/20,10:24:25,R7FA6M4xF ,03:0001kBmot ,Internal ,SD-VRFY,0FED0400,ASYC,00000
2025/05/20,10:25:17,2025/05/20,10:25:22,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal , 3,0FED0400,ASYC,00000
2025/05/20,10:25:27,2025/05/20,10:25:32,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal , 4,0FED0400,ASYC,00000
2025/05/20,10:26:37,2025/05/20,10:26:37,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal , 5,--------,ASYC,00001
2025/05/20,10:27:09,2025/05/20,10:27:09,R7FA6M4xF ,03:0001kBmot ,Internal ,SD ,--------,ASYC,00001
2025/05/20,10:27:13,2025/05/20,10:27:13,R7FA6M4xF ,TH:0001kBmot ,Internal ,TH ,--------,ASYC,00001
2025/05/20,10:27:17,2025/05/20,10:27:17,R7FA6M4xF ,03:0001kBmot ,Internal ,SD-VRFY,--------,ASYC,00001
2025/05/20,10:27:37,2025/05/20,10:27:37,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal ,Verify ,--------,ASYC,00001
1.2. フォーマット
1行が1回の書込みに対応します。
<書込開始日>,<書込開始時刻>,<書込終了日>,<書込終了時刻>,<ターゲットデバイス名>,<ページ番号>:<ファイル名>,<クロック情報>,<書込成功回数>,<チェックサム>,<ターゲットインタフェース>,<エラー番号><CR>
1.3. 各項目説明
- 書込開始日、時刻
yyyy/mm/dd
,hh:mm:ss
書込(ベリファイ)開始した時刻- 書込終了日、時刻
yyyy/mm/dd
,hh:mm:ss
書込(ベリファイ)終了した時刻
エラー終了を含めた終了時刻- ターゲットデバイス名
- I.S.Pでのターゲットデバイス表示名。
正式型名に対するターゲットデバイス表示名は、I.S.Pシリーズ対応品種表をご参照ください。
I.S.Pシリーズ対応品種表 - ページ番号
- I.S.P本体のメモリやSDカードに保持されたデータの場合、格納されているページ番号。
スルー書込みの場合はTH
。 - ファイル名
- I.S.Pが認識するファイル名。
.
は省略されます。また、先頭13文字までに短縮されます。 - クロック情報
システムクロック/RAITO
またはInternal
ターゲットの動作クロック。
システムクロックとRAITOがある品種の場合、システムクロック/RAITO
。
内蔵クロックの場合Internal
。- 書込成功回数
- 書込み(ベリファイは含まない)の成功回数。
スルー書込みの場合は回数を記憶していないため、TH
。
SDカードからの書込みの場合も回数を記憶しないため、SD
。
ベリファイのみを行った場合はVerify
、SD-VRFY
。 - チェックサム
- I.S.P本体のメモリやSDカードに保持されたデータの場合、ファイルを読み出しながら算出したROMサム値。
スルー書込みの場合は--------
。
エラー終了の場合も--------
。 - ターゲットインタフェース
- I.S.Pとターゲットデバイス間の通信の種類。
ターゲットインタフェース名の種類については品種ごとの記載事項をご参照ください。
例:RA(Cortex-M33コア搭載品)特有の事項 - エラー番号
- エラー終了の場合、エラー番号。
正常終了の場合、00000
。
中断の場合、00001
。
2. 転送ログ
PCからI.S.Pへの転送動作を行う毎に、実行結果がSDカードへ保存されます。
項目 | 仕様 |
---|---|
ファイル名 | 日付.TRN(例 20070829.TRN ) |
ファイル形式 | カンマ区切りCSVテキスト形式 |
記録のタイミング | PC→I.S.P転送終了時 I.S.P本体メモリに保持したデータの削除時 |
2.1. 例
2025/05/20,10:21:29,DEL,12,,,
2025/05/20,10:21:33,R7FA6M4xF ,12:0001kBmot ,Internal ,0FED0400,ASYC
2025/05/20,10:58:33,R7FA6M4xF ,13:1024kBmot ,Internal ,07F79A28,ASYC
2025/05/20,11:10:54,ALL,0,,,
2.2. フォーマット
1行が1回の転送/消去に対応します。
転送時
<転送完了日>,<転送完了時刻>,<ターゲットデバイス名>,<ページ番号>:<ファイル名>,<クロック情報>,<チェックサム>,<ターゲットインタフェース>
消去時
<転送完了日>,<転送完了時刻>,<制御内容>,<ページ番号>,,,
2.3. 各項目説明
- 転送/消去完了日、時刻
yyyy/mm/dd
,hh:mm:ss
転送/消去完了した時刻- ターゲットデバイス名
- I.S.Pでのターゲットデバイス表示名。
正式型名に対するターゲットデバイス表示名は、I.S.Pシリーズ対応品種表をご参照ください。
I.S.Pシリーズ対応品種表 - ページ番号
- 対象ページ番号。
全ページ消去の場合0
。 - ファイル名
- I.S.Pが認識するファイル名。
.
は省略されます。また、先頭13文字までに短縮されます。 - クロック情報
システムクロック/RAITO
またはInternal
ターゲットの動作クロック。
システムクロックとRAITOがある品種の場合、システムクロック/RAITO
。
内蔵クロックの場合Internal
。- チェックサム
- ホストが算出したROMサム値。
- ターゲットインタフェース
- I.S.Pとターゲットデバイス間の通信の種類。
ターゲットインタフェース名の種類については品種ごとの記載事項をご参照ください。
例:RA(Cortex-M33コア搭載品)特有の事項 - 制御内容
- 1ページ消去の場合
DEL
。
全ページ消去の場合ALL
。
3. SDカードの空き容量・ファイル数について
LOGファイルはI.S.P-320本体の書込み動作や、ファイル転送・消去の操作が発生する度に更新されます。
また、ファイル自体も日付を跨ぐ都度、新しいLOGファイルとして生成されます。
SDカードの空き容量・ファイル数不足について
SDカードの空き容量が少なくなりますと、LOGを更新するタイミング毎にSDカードの空き容量を算出する時間が掛かるようになり、書込み時間とは大幅に延長する事があります。
FAT16フォーマットのSDカードのルートフォルダーファイル保持数上限512、FAT32フォーマットのルートフォルダーファイル保持上限は65535です。
上限に達すると、LOGファイルを生成できなくなります。
また、LOGファイルの作成に失敗すると、ホストプログラムからの転送が正常終了しない、書込み動作が正常終了しない、等の誤動作を起こす原因にもなります。
この為、定期的なLOGファイルの抽出・消去などのメンテナンスを実施してのご運用をお願いいたします。