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RA(Cortex-M33搭載品種)特有の事項

ターゲットデバイスが、Renesas製RAファミリのうちCortex-M33コアを搭載した品種の場合の事項を記載します。
他のRAについて見る

1. ターゲットインタフェース

選択可能なインタフェースは以下の通りです。

# 表示名 説明
1 ASYN 2線式調歩同期

ターゲットインタフェースとは

2. 連続書込

順番 項目名 表示名例
1 Code flash R7FA6M4xF
2 Data flash R7FA6M4xx #A
3 オプション設定領域 R7FA6M4xx #C

連続書込みの順番は表に示した順に行われます。
連続書込みを行う各ページは、こちらの順に配置してください。 連続書込みを行う各ページに設定するフラッシュオプション設定の値は、全て同じ設定としてください。
設定が同じでない場合、不一致となったページを含む以降の書込みは実行されません。
連続書込みに関する一般的な事項は連続書込をご参照ください。

3. ホストでの設定項目

ram33 top

ホストのデバイス選択で該当品種を選択した場合、図のような設定画面が表示されます。

ram33

Flash options
フラッシュオプションの設定を行います。
Enable Flash options
チェックボックスをONにするとフラッシュオプションの設定が有効になります。
Flash optionsボタン
フラッシュオプション設定画面を開きます。

3.1. フラッシュオプション設定画面

ram33_option

Enable DLM setting
✓するとDLMグループボックスが有効になります。
DLM
遷移先のDLMを選択してください。

不可逆な設定

LOCK_DBG, LOCK_BOOTは一度設定すると変更不可となります。

Enable DLM Keys settings
✓するとDLM Keysグループボックスが有効になります。
DLM Keys
DLM遷移するためのキーを設定します。
Encrypted SECDBG Key
NSECSDからSSDに遷移するためのキー(.rkey)のパスを入力してください。
Encrypted NONSECDBG Key
DPLからNSECSDに遷移するためのキー(.rkey)のパスを入力してください。
Enable Boundary settings
✓するとBoundaryグループボックスが有効になります。
Boundary
セキュア領域の境界を設定します。
Renesas Partition Data File
セキュア領域の境界ファイル(.rpd)のパスを入力してください。
Enable Security setting
✓するとSecurityグループボックスが有効になります。
Security
セキュリティ設定を行います。
Disable Initialize command
初期化コマンドを禁止する場合、✓してください。

不可逆な設定

初期化コマンド禁止を一度設定すると変更不可となります。

4. 動作の補足

4.1. I.S.P動作について

  • 書込みを行う場合、ターゲットデバイスのDLM状態はCM/SSD/NSECSD/DPLのいずれかの必要があります。 それ以外の場合、エラーE190となります。

  • 書込を行う場合、ターゲットデバイスは初期化が無効になっていない必要があります。 初期化無効の場合、エラーE323となります。

  • 書込みを行う場合、ターゲットデバイスのFSPRビットが無効の必要があります。 FSPRビットが有効の場合、エラーE323となります。

  • 書込みを行う場合、I.S.Pはターゲットを初期化し、DLM状態をSSDに遷移します。
    このとき、コードフラッシュ、データフラッシュ、オプション設定領域が消去されます。DLM Keys, Boundaryも消去されます。
    複数の領域を書き込む必要がある場合、連続書込機能で、書き込む必要がある領域すべてを書き込んでください。

  • ベリファイのみを行う場合、ターゲットデバイスのDLM状態はCM/SSDのいずれかの必要があります。
    それ以外の場合、エラーE147となります。

4.2. I.S.P動作後のDLMについて

  • 書込みを行う場合、ターゲットデバイスのDLM状態はフラッシュオプション設定で選択したDLM状態になります。
  • 書込みを行う場合で、フラッシュオプション設定でDLMを選択しない場合、書込後は書込前と同じDLM状態になります。
    ただし、書込前がCMの場合、書込後はSSDになります。
  • ベリファイのみ行う場合、I.S.P動作後のDLMはSSDになります。

5. フラッシュオプション設定についての補足

5.1. DLM設定

書込後にDLMを遷移させたい場合、チェックボックスをONにしてください。 I.S.Pは、DLM遷移後に、DLMが目的の状態になったことを確認します。
ベリファイのみ行う場合、I.S.Pは何もしません。

不可逆な設定

LOCK_DBG, LOCK_BOOTに移行すると、変更不可となります。

5.2. DLM Key挿入

書込後にDLM Keyを挿入したい場合、チェックボックスをONにしてください。
I.S.Pは、DLM Key挿入後に、DLM Keyが有効になったことを確認します。(デバイスの仕様上、ターゲット上の設定とホストで行った設定の比較は、できません。)
ベリファイのみ行う場合、I.S.Pは何もしません。

5.3. .rkeyファイルについて

ルネサスエレクトロニクス株式会社のツール「Renesas Security Key Management Tool」などで作成したキーファイル(.rkey)を選択してください。
キーファイルについては、ルネサスエレクトロニクス株式会社のドキュメントをご参照ください。

5.4. Boundary設定

書込後にBoundaryを設定したい場合、チェックボックスをONにしてください。
I.S.Pは、ベリファイ有効の場合、ターゲット上の設定とホストで行った設定の間でベリファイを行います。

5.5. .rpdファイルについて

ルネサスエレクトロニクス株式会社のツール「e2 studio」などで作成した境界ファイル(.rpd)を選択してください。
境界ファイルについては、ルネサスエレクトロニクス株式会社のドキュメントをご参照ください。

5.6. Security設定について

書込後にSecurityを設定したい場合、チェックボックスをONにしてください。
I.S.Pは、ベリファイ有効の場合、ターゲット上の設定とホストで行った設定の間でベリファイを行います。

不可逆な設定

Disable Initialize commandの設定を行うと、変更不可となります。