RA(Cortex-M33非搭載品種)特有の事項
ターゲットデバイスが、Renesas製RAファミリのうちCortex-M33以外のコアを搭載している品種の場合の事項を記載します。 他のRAについて見る
1. ターゲットインタフェース
選択可能なインタフェースは以下の通りです。
# | 表示名 | 説明 |
---|---|---|
1 | ASYN | 2線式調歩同期 |
2. 連続書込について
順番 | 項目名 | 表示名例 |
---|---|---|
1 | Code flash | R7FA2A1xB |
2 | Data flash | R7FA2A1xx #A |
連続書込みは”CodeFlash”→”DataFlash”の順に行われます。
Set Configuration Data
にチェックが入っている場合、さらにその後に、オプション設定領域の書込やベリファイが行われます。
連続書込みを行う各ページに設定する、IDやオプション設定領域の設定は、全て同じ設定としてください。 設定が同じでない場合、不一致となったページを含む以降の書込みは実行されません。
連続書込みに関する一般的な事項は連続書込をご参照ください。
3. ホストでの設定項目
ホストのデバイス選択で該当品種を選択した場合、図のような設定画面が表示されます。
- ID
- 認証用IDを16進数で入力してください。
認証が有効となっているターゲットにアクセスする際、必要です。 - Default
- IDのテキストボックスをFFで埋めます。
- ALeRASE
- IDのテキストボックスを
ALeRASE
を意味するバイト列で埋めます。 - Set Configuration Data
- ✓すると書込み時にオプション設定領域の処理が有効になります。
- BrouseおよびConfigration Dataテキストボックス
- オプション設定領域に書き込むファイルを選択してください。
Configration Data
テキストボックスに、直接パスを入力することもできます。
オプション設定領域に書き込むファイルのフォーマット
ホストプログラムが受付可能なフォーマットは、Intel HEXまたはMotorora Sフォーマットです。
不可逆な設定
オプション設定領域には、一度設定すると変更不可となる設定が含まれている場合があります。
4. IDについて
4.1. RAマイコンの仕様
-
オプション設定領域上にIDの領域があり、内容によってセキュリティ機能を持たせることができます。
例として、Flashメモリにアクセスする際のID認証要求やフラッシュライターの接続禁止など。 -
ID認証時に、I.S.Pが
ALeRASE
を送った場合は、全イレース>が行われ、ターゲットのコードフラッシュ、データフラッシュ、およびオプション設定領域が消去されます。
詳細は、ご利用のデバイスのマニュアルをご参照ください。
4.2. I.S.Pの仕様
- ホストの設定で、IDが
Default
の場合、ID認証を行わず、書込やベリファイを行います。 - ホストの設定で、IDが
Default
以外の場合、ユーザがホスト画面で入力したIDバイト列で認証を試みます。 - 認証が通るか、全イレースが正常終了した場合、書込やベリファイを行います。
5. エラー番号補足
RAファミリ(Coretex-M33以外のCore搭載品)特有の情報を記載します。 トラブルが起きた時を併せてご参照ください。
- E015
- ターゲットデバイスは、オプション設定領域のIDによって、フラッシュライターの接続が禁止されています。
対処方法はありません。 - E055
- ターゲットデバイスは、ID認証が無効です。
ホストプログラムで認証用IDをDefaultとしてください。 - E307
- ターゲットデバイスは、オプション設定領域でフラッシュ・アクセス・ウィンドウが有効になっています。
コードフラッシュを書き込む場合は、全イレースを行う必要があります。
ホストプログラムで認証用IDをALeRASEとしてください。
全イレースが行われるとターゲットのコードフラッシュ、データフラッシュ、およびオプション設定領域が消去されます。 - E323
- ターゲットデバイスは、オプション設定領域でFSPRが有効になっています。
対処方法はありません。 - E628
- ターゲットデバイスは、オプション設定領域でFSPRが有効になっています。
対処方法はありません。